マイ・イノベーション
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イベント控え室 | |
あかり | つかささん、今日はどうも、よろしくお願いしまーす! |
つかさ | おう。 ゲストとしてばっちり盛り上げてやるから、任せとけ。 |
つかさ | この「りんごの精組合」を 会場に向かって投げりゃいいんだな? |
あかり | そう! みんな、とっても喜んでくれるんで♪ |
あかり | あ、でも、こいつら意外と投げにくいので、 ちょっと練習した方がいいかも? |
つかさ | 足や手もついてるもんな。 よし、いまのうちに軽くキャッチボールしとくか! |
あかり | はーい! |
楽屋で過ごすふたりを撮影した…… | |
あかり | あはっ。ありがとうございます〜。 えっと、それじゃあ次は……なんだっけ? |
つかさ | おいおい、メインMC、しっかりしろよ。 りんごの精、用意できてるぜ? |
あかり | あ、そうでした! ごめんなさーい!こいつら、投げまーす! |
ファン たち |
あかりちゃん、可愛いー! いいよー! 組合、ほしいーっ! |
あかり | じゃあ……組合の皆さん、いきますよ! それーっ!こんどはこっちに、それーっ! |
つかさ | アタシからも……ほらよ、受け取れっ! おいおい、欲しい奴もっとアピールしろよ。 お、そっちにも欲しいのか? いいぜ、ほらっ! |
ファン たち |
やったー!ありがとう! りんごの精、大事にするからねー! |
??? | やった! りんごの精ゲット!ありがとうあかりんご! |
ファン たち |
おい、おかしいだろ!なんで普通にいるんだピンク頭! お前は関係者だろうが!事務所でもらえ、事務所で! 炎上だわ!炎上! |
??? | うるさーい!ぼくは関係者としてもらいたんじゃなくて、 ファンとしてもらいたいんだよ! わかれよこのオタク心!お前らもオタクだろ!? |
ピンク頭の厄介ファンが一名退場させられたものの、 あかりたちのイベントは、大いに盛り上がった…… |
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数日後 | |
つかさ | プロデューサーから、あの日の映像借りてきたぜ。 確認、始めるとすっか。 |
あかり | はいっ!よろしくでーす! |
つかさ | ま、確認つってもアイツがとったもんだし、心配はしてねーけど。 心配と信頼と信用は違うからな。 よっと。映像をモニターに回して……。 |
ほたる | あかりさん、つかささん、おはようございます。 なにか映像のチェックですか? |
あかり | あ、ほたるちゃん!おはよう! いま、私とつかささんの密着VTRを見るところなんだ♪ |
ほたる | へぇ……そうなですか。密着、イベント。 なんだか、面白そうですね……いいなぁ。 |
つかさ | 時間があるなら、ほたるもいっしょに観ていけよ。 違う視点もらえると、やっぱ助かるしさ。 あ、時間があるなら、だけどな。 |
ほたる | 私なんかが、いいんですか……。 なら、おふたりの姿を見て勉強させていただきますねっ。 |
あかり | きょ、恐縮しちゃうんご……。 |
VTR確認中 | |
ほたる | す、すみません……。 さっきから機械が不調なの、たぶん私のせいかと……。 |
つかさ | 任せろって。この程度、なんとかするし。 出張先でのマシントラブルに対応できないほど素人じゃねーし。 ……よし、OK。続きから再生すんぞ。 |
ほたる | ……あ、リハやLIVE中の映像もあるんですね。 いいカット、撮れてますね。表情がよく見えて。 |
つかさ | さすが、アングルなんかにも気を遣ってんな。 アタシからも言うことはなさそうだ。 |
あかり | つかささん、格好いぃ〜♪ 私もこんな風に、バリバリ踊れたらなぁ〜。 |
つかさ | そう思うんなら、練習だな。 願うだけなら誰でもできるけどよ。叶えてこそ、プロだろ。 |
あかり | ほ、ほあぁ……力強い! |
ほたる | ふふっ。 そんなあかりさんも、とっても楽しそうです。 私は、素敵だと思いますよ。 |
あかり | えへへ……♪ |
つかさ | いい顔してるよ。 客も十分楽しんでたみてーだし。 あとあのマスコット、訴求力すげーあったな。 |
あかり | えっへへー。 ありがとうございます♪ |
あかり | でも、こうして見てると…… 私より、りんごろうの方が人気みたいじゃないですか!? もう、失礼しちゃうんご! |
つかさ | いいじゃねーか。マスコットでもなんでも、 人気をあげられるなら、利用していけば。 いまの時代、手段なんて何でもありなんだからよ。 |
あかり | まぁ、たしかに。 りんごろうで一儲けできるなら、それでいっか。 |
つかさ | お、いいね、その根性。 そうやってすぐ順応できるトコ、才能だよ。 |
つかさ | なら……ちょっとプレストして三日。 「りんごろうを使った新規事業の開拓」っと。 |
あかり | やったぁ!つかささんが居れば百人力! ほたるちゃんも、一緒に考えてほしいんご! |
ほたる | え、えぇっっ!? |
つかさ | おつかれ。 Vの確認、終わったぜ。 |
P | どうだった? |
つかさ | 問題なし。やるもんだな。 ……つっても、聞きたいのはそういうことじゃねーか。 |
つかさ | あかりとあきら、面白ぇよ。 アタシとは違うタイプだ。 |
つかさ | チームの中に入って、空気作って、楽しんで仕事する…… そういうビルディングもあるよな。 上に立って引っ張るアタシとは違うけど、アリだ。 |
つかさ | その成果も、実際に見させてもらったし。 ま、本人たちは無自覚でやってるんだろうけどよ。 |
つかさ | 新しい価値観との出会いは、 いつだってイノベーションのチャンスだ。 お前が求めてんの、そういうことだろ? |
つかさ | 実際、いい刺激になったわ。モチベ上がったよ。 この仕事も、なかなか楽しめそうだ。 はー。アタシ、また成長しちまうなー! |
つかさ | お前も、楽しみにしてろよ。 プロデュースを楽しむのも、お前の仕事だぜ。 |
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